あがり症が何年たっても治らない本当の理由|場慣れでは変わらない、身体が覚えてしまった緊張の記憶

「場数を踏めば慣れる」って言われてきたけど、何度やっても緊張してしまう。

そんな経験、ありませんか?

プレゼンの前日から眠れない。会議で発言するたびに声が震える。スピーチの順番が近づくだけで胃がざわつく。

「またか」と思いながらも、同じことが繰り返される。

実は、何年たっても変わらないのには、ちゃんと理由があります。今回はその理由についてお話しします。

「慣れれば治る」は本当か

あがり症への定番のアドバイスといえば、こんなものではないでしょうか。

「とにかく場数を踏め」
「自信をつければ大丈夫」

どちらも間違いではありません。経験を重ねることで、ある程度楽になる人もいます。

でも、何年も、何十回も繰り返してきたのに変わらない——という人がいるのも事実です。

なぜでしょうか?

場数で「慣れる」というのは、「この状況はそれほど危険ではない」という情報を脳が少しずつ更新していくプロセスです。でも、このプロセスがうまく機能しない場合があります。

それは、身体にある種の「記憶」が残っているときです。

あがり症の正体は「身体が覚えてしまった記憶」

あがり症は、心が弱いから起きるのではありません。

その正体は、過去のある体験が身体に記憶として残り、似た状況になるたびに自動的に反応してしまっている状態なんです。

たとえば、過去に人前で大きく失敗したとき、笑われたとき、頭が真っ白になって言葉が出なかったとき——そのときの身体の反応(心臓のドキドキ、胸の締めつけ、胃のざわつき)が、記憶として身体に刻み込まれています。

そして次に「人前で話す」という状況が来ると、脳はその記憶を参照します。「この状況は以前に危険だったはずだ」と判断して、身体に警戒信号を送る。

その結果、心臓がバクバクして、声が震えて、頭が真っ白になる。

本人は「また失敗したらどうしよう」と考えているつもりでも、実際にその反応を起動しているのは頭(思考)ではなく、身体(の記憶)なんです。

なぜ「考え方を変える」だけでは変わらないのか

「ポジティブに考えよう」「大丈夫、うまくいく」と自分に言い聞かせても、緊張が消えないことってありますよね。

これは、意志が弱いわけでも、思考が足りないわけでもありません。

感情や緊張反応を処理している脳の部位(扁桃体)は、言語や論理的な思考とは別のルートで動いています。「大丈夫だ」と頭で理解していても、身体はすでに警戒モードに入っている——というのは、脳の構造として普通に起こることなんです。

つまり、身体が覚えてしまった記憶に対しては、思考で働きかけても届きにくい。

だから「頑張って考え方を変えよう」と努力しても、また次の機会に同じ反応が出てくる。あなたの努力が足りないのではなく、アプローチの方向がそもそもズレているんです。

扁桃体の仕組みについてはこちらの記事でも詳しく解説しています。

「場慣れ」が逆効果になることもある

場数を踏むことで楽になる人もいます。でも、身体に強い緊張の記憶が残っている場合、無理に場数を踏もうとすると逆効果になることがあります。

なぜかというと、強い緊張や恐怖の状態で繰り返し体験することで、「この状況は危険だ」という信号が身体にさらに強く刻み込まれてしまうからです。

「場に慣れようと何度も挑戦してきたのに、むしろ以前より緊張が強くなった気がする」という方、いませんか?

それは、このメカニズムが関係しているかもしれません。

変わるために必要なのは、身体への働きかけ

あがり症が繰り返される理由は、身体に記憶が残っているからです。

だとすれば、変わるために必要なのは思考や行動の修正ではなく、身体に残った記憶への直接的な働きかけです。

EmRes(エムレス)では、感情反応を生み出している身体の感覚——心臓のドキドキ、胸の締めつけ、胃のざわつき——に直接意識を向けることで、その記憶を解除していきます。

緊張しないようにコントロールするのではなく、そもそも反応しない身体になること。それがエムレスの目指すところです。

応急処置としての身体感覚へのアプローチはこちらの記事も参考にしてみてください。

まとめ

あがり症が何年たっても変わらないのは、意志の弱さでも性格の問題でもありません。

過去の体験が身体に記憶として残り、似た状況になるたびに自動的に反応してしまっている。それがあがり症の正体です。

場数を踏んでも、考え方を変えようとしても、その記憶が残ったままでは変わりにくい。変わるために必要なのは、身体への働きかけです。


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樋渡 旭(Hiwatari Akira)
EHI認定エムレス(EmRes®)インストラクター/施術士
現役パーソナルトレーナー。「身体と感情の両方を扱える専門家」として、パニック障害・不安障害・HSPによる生きづらさなど300名以上のサポートを行う。
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