
「次にあの場所に行ったら、また不安になるんじゃないか」
「あの人と話すとき、またあの感覚が来たら嫌だな」
実際に不安なことが起きていないのに、起きる前からずっとドキドキしてしまう。これが予期不安です。
予期不安に悩んでいる方の多くが「頭ではわかっているのに止められない」と感じています。
この記事では、予期不安がなくならない本当の理由と、身体から解決するアプローチをお伝えします。
📋 この記事でわかること
- 予期不安とは何か、なぜ起きるのか
- 「頭ではわかっているのに止められない」理由
- 予期不安が「繰り返すループ」の仕組み
- よくある対処法が限界を感じやすい理由
- 身体からアプローチして予期不安をなくす方法
予期不安とは?「まだ起きていないのに怖い」という状態
予期不安とは、まだ起きていない出来事に対して、事前から強い不安や恐怖を感じる状態のことです。
たとえば、こんな場面で感じることはありませんか?
- 電車に乗る前から「また気分が悪くなったら」と考えてしまう
- 人前で話す予定があると、何日も前からドキドキし続ける
- 以前つらかった場所に近づくだけで、身体がこわばる
- 「また発作が来たらどうしよう」と、発作が来ていない時間も怖い
- 予定が近づくにつれて、どんどん不安が膨らんでいく
予期不安の厄介なところは、実際の出来事より、その「予測」の時間のほうが長いという点です。電車に乗る5分間より、乗る前の1時間ずっとドキドキしていた、という方も少なくありません。
不安を感じる場面を避けるようになると、一時的には楽になります。でもその分だけ、「避けなければならない場所・状況」がどんどん増えていき、生活の範囲が狭くなっていく。多くの方がこのループに苦しんでいます。
「頭ではわかっているのに止められない」のはなぜか
「電車は危険じゃない」「発作が来ても死なない」
頭ではわかっています。でも身体はドキドキしてしまう。
この「頭と身体のズレ」に、予期不安の本質が隠れています。
脳科学の観点から見ると、感情や不安は次のような順番で生まれます。
予期不安が起きるプロセス
過去に不安・恐怖を感じた状況を思い出す、または近づく
↓
脳が「危険信号」を出し、身体が先に反応する
(心臓がドキドキ、手に汗をかく、息が浅くなるなど)
↓
「また来た、どうしよう」という不安・恐怖に発展する
重要なのは、身体の反応が思考よりも先に起きているという点です。
「怖いから心臓がドキドキする」のではなく、「身体が先にドキドキするから怖くなる」のです。この順番が逆に感じられるのは、身体の反応があまりにも速く自動的に起きるためです。
つまり、「怖くないと考えよう」と思考に働きかけても、身体の自動反応には間に合わないことがあります。これが「頭ではわかっているのに止められない」理由です。
予期不安が「繰り返すループ」の仕組み
予期不安がなかなか抜け出せない理由のひとつに、「回避のループ」があります。
不安を感じる状況を避けると、その瞬間は楽になります。
でも脳は「避けたから安全だった」と学習してしまい、次に同じ状況が来たとき、さらに強く「危険だ」と判断するようになります。
結果として、避けるほど予期不安が強くなっていく、これが回避のループです。
回避のループ
不安な状況に近づく
↓
身体が反応する(ドキドキ・息苦しさ)
↓
その場から逃げる・避ける
↓
一時的に楽になる
↓
「やっぱりあの場所は危険だ」と脳が学習する
↓
次回はさらに強い予期不安が起きる
このループから抜け出すには、「避けない練習(曝露療法)」が有効とされていますが、それだけでは身体が覚えてしまった記憶が変わらないため、つらい思いをしながら慣れていく必要があります。
もっと根本的なアプローチとして、身体が覚えてしまった記憶を変えていく方法があります。
よくある予期不安の対処法が限界を感じやすい理由
予期不安への対処法として、よく挙げられるものがあります。
- 「大丈夫、怖くない」と自分に言い聞かせる
- 深呼吸やリラクゼーションで落ち着かせる
- 「最悪の場合でもこうすればいい」と考える
- 不安なことを紙に書き出して客観視する
どれも効果がないわけではありません。ただ、これらはすべて「不安が出てきてから対処する」アプローチです。
身体が自動的に反応するパターン自体は変わっていないので、同じ状況に置かれるたびにまた不安が出てきて、またその都度対処しなければならない。このサイクルを繰り返している方が多いのではないでしょうか。
「根本的に変わった」という感覚が持てないのは、意志が弱いからではなく、アプローチが身体の仕組みに合っていないからかもしれません。
身体からアプローチして予期不安をなくす方法|エムレスとは
エムレス(EmRes® / Emotional Resolution)は、予期不安が生まれる前段階、つまり身体が覚えてしまった記憶に直接アプローチするメソッドです。
やり方はとてもシンプルです。予期不安を感じる場面を頭の中で思い浮かべたとき、身体のどこかに感覚が出ていないかに意識を向けます。
たとえば「電車に乗るところを想像する」と、胸のあたりがざわざわしたり、お腹がギュッとなったりする感覚が出てくることがあります。エムレスでは、その身体の感覚にそっと意識を向け、変化していくのをただ待ちます。
「抑えようとしない」「考えようとしない」——これがポイントです。ただ感じるだけで、脳と身体が自然に身体の記憶を更新していきます。
エムレスの特徴
- 「怖くない」と言い聞かせる必要がない
- 実際に怖い場所に行って慣れる練習をしなくていい
- 過去のつらい記憶を詳しく掘り起こす必要がない
- 身体の感覚に意識を向けるだけというシンプルな手順
- 1回のセッション中に変化を感じる方が多い
- オンラインで全国から受けられる
身体が覚えてしまった記憶が変わると、同じ状況を思い浮かべても胸のざわつきや動悸が強く出なくなります。身体が反応しなければ、予期不安も起きにくくなります。
「備えようとしなくても大丈夫な状態」が自然に作られていく、というのがエムレスの目指すところです。
実際に予期不安が変わった方の声
エムレスのセッションを受けてくださった方から、こういった声をいただいています。
「電車に乗る前に何日もドキドキしていたのが、気づいたら当日の朝まであまり気にならなくなっていた」
「発表の前は毎回ひどい予期不安があったのに、最近は『まあどうにかなるか』くらいの感覚で当日を迎えられるようになった」
「以前は絶対に行けなかった場所に、何も考えずに行けた瞬間があって、自分でも驚いた」
大きな変化が一気に来るというより、「ある日気づいたら怖くなくなっていた」という感覚を話してくれる方が多いです。
※効果には個人差があります。
まとめ:予期不安は「意志の弱さ」じゃない
予期不安が止められないのは、根性が足りないからでも、心が弱いからでもありません。脳と身体の仕組みによるものです。
「頭ではわかっているのに」と自分を責める必要はありません。思考でいくら上書きしようとしても変わりにくいのは、身体が覚えてしまった記憶が変わっていないから。だとしたら、アプローチを変えてみることが突破口になるかもしれません。
感情や不安が「出てきてから対処する」のではなく、「そもそも身体が強く反応しなくなる」状態を目指す。それがエムレスの考え方です。
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樋渡 旭(Hiwatari Akira)
EHI認定エムレス(EmRes®)インストラクター/施術士
現役パーソナルトレーナー。「身体と感情の両方を扱える専門家」として、パニック障害・不安障害・HSPによる生きづらさなど300名以上のサポートを行う。
東京・千代田区(半蔵門・麹町駅徒歩4分)/オンライン全国対応



