トラウマが一番多く作られる時期と性格について

赤ちゃんの時の体験が性格を作る

エムレスのセッションをしていると、「自分はなぜこんな性格なんだろう?」という質問を受けることがあります。

プライドが高くて人に頼れない、依存症に悩まされている、やるべきことを先延ばしにしてしまう。

正直なところ、ここで何故を考えても結論は出せないので、考えても意味がないというのがエムレスのスタンスなのですが、でも知りたくなるのが人間ですよね(笑)

なので、こういった知的な満足さも得ることでより納得ができるということもあるので書いてみますね。

こういった性格や行動パターンは、実は赤ちゃんの時の体験が大きく関わっています。

今回は赤ちゃんの時に作られる性格の土台について書いていきます。

※ただし、性格は遺伝が関係していることも分かっているし、本人の生まれ持った気質ということもあるのであくまで参考情報としてください。

赤ちゃんの時に最もトラウマは作られる

トラウマが一番作られる時期は赤ちゃんの時です。

実際には胎児期も含めてなので、胎児期〜1歳になるぐらいまでの時期です。

この時期のことは、それをトラウマと認識していないのと、覚えていないはずなのでこれだけ言われてもピンとこないかもしれませんが。

赤ちゃんの時というのは、全ての出来事が生存に関わるので、大人が思っているよりも相当過酷な環境と言えます。

お腹が空いても自分では何もできない、暑くても寒くても自分では対処できない、不快なことがあっても泣くことしかできない。

全てを周囲の大人に依存しなければ生きていけません。

その中で、赤ちゃんの時でもストレスを感じた時に身体が反応します。

そしてその時に、赤ちゃんは大きく分けて3つの反応をします。

1. 外に表現する(怒り)

2. 内に閉じ込める(自分の中に押し込める)

3. 解離する(シャットダウンする)

この3つのどの反応をするかによって、その後の性格の土台が作られていきます。

1. 外に表現する(怒り)→ プライドの高さ、傲慢さ

赤ちゃんの時にストレスを感じた時に、泣いたり暴れたりして外に表現するタイプです。

このタイプの赤ちゃんは、成長する過程で外の世界に対する攻撃性や、弱さから身を守るための防衛反応を自分の人格の一部として取り込むことがあります。

その結果として、怒りっぽい性格やプライドの高さ(傲慢さ)といった行動傾向が現れることがあります。

例えば、

・自分の意見を曲げられない
・人に指摘されると攻撃的になる
・負けを認められない
・人に弱みを見せられない
・常に自分が正しいと思っている

こういったような特徴がある人は、赤ちゃんの時に外に表現するという反応をしていた可能性が高いです。

弱い自分を隠すために、プライドという鎧を身につけているわけです。

そうやって自分を守ろうとしています。

でも、それが結果的に人間関係を難しくしてしまっていることもあります。

人に頼ることができないから、一人で抱え込んでしまう。

助けを求めることができないから、どんどん苦しくなる。

プライドが高いことが悪いわけではありませんが、それが自分を苦しめているのであれば、それは赤ちゃんの時に作られた防衛反応が今も続いているだけなのかもしれません。

2. 内に閉じ込める(自分の中に押し込める)→ 依存症

赤ちゃんの時にストレスを感じた時に、それを自分の中に押し込めるタイプです。

赤ちゃんの時に、あまり泣くことがなく、周囲から「手のかからない子」「いい子」と言われるようなタイプです。

一見問題がないように見えますが、実は身体が感情を内側に押し込めるという反応を取っていたのかもしれません。

感情を内側に押し込めるタイプの子どもは、やがて内向的になり、人前に出ることを避ける傾向を持つようになるだけでなく、依存症の方向へ向かう可能性もあります。

例えば、

・アルコール依存
・ギャンブル依存
・買い物依存
・恋愛依存
・スマホ依存
・仕事依存

など、何かに依存することで自分の感情を紛らわせようとします。

感情を内に閉じ込めているので、それが溜まっていき、その不快感から逃れるために何かに依存してしまいます。

依存することで一時的に気持ちが楽になるけど、また同じように不快感が溜まっていく。

この繰り返しです。

引っ込み思案な性格で、人前に出るのが苦手という人も、このタイプに当てはまります。

感情を表現することができないから、人と関わることを避けてしまう。

そして、孤独を感じるけど、人と関わることができない。

この矛盾の中で苦しんでいるかもしれません。

3. 解離する(シャットダウンする)→ 怠惰、先延ばし

赤ちゃんの時に、あまりにもストレスが強すぎる体験をしたことによって、その時に身体が自動的にシャットダウンしてしまったことがあるタイプです。

これは一番深刻な反応で、もう何も感じないようにするしか身を守る方法がなかったという状態です。

例えば生まれてくるときに臍の緒が首に巻きついていて呼吸が一瞬止まってしまったなどが良い例です。

こういったような体験が一度でもあると、脳はその時のことを鮮明に記憶しています。

そして大人になってから、ストレスを感じた時に同じように自分を切り離すという反応を繰り返してしまいます。

その結果として、怠惰(なまけ癖)や先延ばしといった行動が出てくることがあります。

例えば、

・やらなければいけないことを先延ばしにする
・締め切りギリギリにならないと動けない
・やる気が出ない
・何をやっても長続きしない
・自分でも何がしたいのか分からない

こういった特徴がある人は、赤ちゃんの時に解離するという体験をしたことがある可能性が高いです。

解離するというのは、自分の感情から切り離されている状態です。

なので、自分が何を感じているのかが分からない。

やらなければいけないことがあっても、それに対して感情が動かないから動けない。

「まだ大丈夫」「明日やればいい」と自分を誤魔化してしまいます。

そして、ギリギリになって焦ってやる。

もしくはやらずに終わってしまう。

これも赤ちゃんの時に作られた反応が今も続いているだけです。

性格は変えられる

ここまで読んで、「自分はこのタイプだ」と思った人もいるかもしれません。

でも、安心してください。

これらは赤ちゃんの時に作られた反応が、そのまま続いているだけです。

つまり、身体が反応しているだけなので、身体が反応しなくなれば、こういった性格や行動パターンは変わっていきます。

プライドが高い人は、プライドを保とうとしなくても大丈夫だと身体が感じられれば、自然とプライドにこだわらなくなります。

依存症に悩んでいる人は、感情を内に閉じ込めなくても大丈夫だと身体が感じられれば、依存する必要がなくなります。

先延ばしにしてしまう人は、自分から切り離さなくても大丈夫だと身体が感じられれば、やるべきことに取り組めるようになります。

性格だから仕方ないと諦める必要はありません。

赤ちゃんの時に作られた反応が今も続いているだけなので、エムレスを行うことで気がついたら性格が変わっているということはよくある話です。

エムレスのセッションでは、こういった赤ちゃんの時に作られた反応だったとしても、変えていくことができます。

自分は生きづらい性格で困っているという方は、お気軽にご相談くださいね。

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